アユ用飼料改善試験
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概要
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アユ養殖現場で多発し、甚大な被害を及ぼしている通称「ボケ病」(以下、「ボケ病」)への飼料添加物によるボケ病発生予防または被害の軽減効果を調査した。グルタチオン、アルカリ性プロテアーゼ、酸性プロテアーゼ、ラクトフェリン、ペプチドグリカン、アルギニン・グルタミンを添加する6試験区と対照区の計7区を設定した。ボケ病が発生した区はなかったことから、飼料添加物によるボケ病発生の予防効果を明らかにすることができなかった。結果から以下のことが推測された。1)飼育密度が10kg/m2を超えると冷水病発生時の生残率が低下する。2)ラクトフェリン区とペプチド区は生残率の低かった区に比較し飼育密度がやや低かったものの、免疫賦活の効果もあったものと考えられる。3)酸性プロ区は、他の区に比較し著しく低い飼育密度4kg/m2だったことが生残率を高めることにつながった。
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