当帰の調製法と化学的品質評価（第7報）収穫時期の違いによる希エタノールエキス、糖及びデンプン含量の変化

概要

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主に北海道で生産される北海当帰は秋に収穫後、屋外自然乾燥（はさ掛け）を3～4カ月間行ってから茎葉を切除し、温風乾燥している。この伝統的な調製法は時間と多大な労力を要するため、機械化が必須とされている。この技術を開発するため、著者らは基礎的な研究を進めている。これまでに、ホッカイトウキAngelica acutiloba varsugiyamaeの生根を自然乾燥すると、時間の経過と共にショ糖が生成し、それに伴って希エタノールエキス含量も増加することを明らかにした。さらに、10月上旬に収穫した根を約3週間自然乾燥すると、希エタノールエキス含量が局方値（35.0％以上）を十分に満たすことも明らかになっているが、この期間は収穫時期によって変化する可能性も残されている。そこで今回は、9月中旬から11月上旬にかけて1週間ごとにホッカイトウキを収穫し、名寄市において3週間自然乾燥した後、自然乾燥前後の希エタノールエキス、糖及びデンプン含量を求め、収穫時期の違いによるこれらの含量変化について検討を加えた。
北海道立衛生研究所の論文