ムラサキの根における表面積/重量比がエーテルエキス含有率へ及ぼす影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The supply of roots of Lithospermum erythrorhizon Siebold et Zucc., which have been used for a crude drug, depends almost entirely on the collection of wild plants in China. Unsustainable harvesting in the wild has reduced the plant resources and the demand for domestication has increased. However, in cultivated plants, the diethyl ether-soluble extract content, which is correlated with shikonin derivative content, is very low compared with that in the wild. Since the shikonin derivatives are distributed in the root periderm, the effects of the raising method of seedlings and plowing conditions of the cultivated field on tap root length, surface area of root/root dry weight ratio (S/W ratio) and diethyl ether-soluble extract content of one-year-old roots were investigated by transplanting. 1) The longest tap root length (13.1 to 15.6cm) was obtained from the plants whose seedlings were raised in paper pots and then transplanted to the deeply plowed field by trencher before transplanting (P-D plot). In contrast, the tap root elongation of the plants whose seedlings were raised in cell trays and then transplanted to the deeply plowed field by trencher (C-D plot), and raised in cell trays and then transplanted to the shallowly plowed field by tractor (C-S plot) were largely restricted (5.3 and 8.9cm, respectively). 2) The S/W ratio in the P-D plot was much larger than that in the C-S plot. 3) The diethyl ether-soluble extract content of roots in the P-D plot was significantly higher than that in the C-S plot, and the diethyl ether-soluble extract content was positively correlated with the S/W ratio (r=0.599, P<0.05). From those findings, we concluded that increasing the diethyl ether-soluble extract content of roots may be caused by the elongation of tap root in response to the S/W ratio.
- 日本生薬学会の論文
- 2010-08-20
著者
-
林 茂樹
医薬基盤研究所薬用植物資源研究センター北海道研究部
-
柴田 敏郎
医薬基盤研究所薬用植物資源研究センター北海道研究部
-
柴田 敏郎
国立医薬品食品衛生研究所北海道薬用植物栽培試験場
-
柴田 敏郎
中部大学生物機能開発研究所:国立医薬品食品衛生研究所北海道薬用植物栽培試験場
-
林 茂樹
独立行政法人国立病院機構災害医療センター
-
柴田 敏郎
医薬基盤研 薬用植物資源研究セ
-
柴田 敏郎
独立行政法人医薬基盤研究所薬用植物資源研究センター北海道研究部
-
菱田 敦之
独立行政法人医薬基盤研究所薬用植物資源研究センター北海道研究部
-
京極 春樹
天藤製薬株式会社
-
小野 好一
天藤製薬株式会社
-
林 茂樹
独立行政法人医薬基盤研究所薬用植物資源研究センター北海道研究部
-
柴田 敏郎
独立行政法人医薬基盤研究所薬用植物資源研究センター
-
林 茂樹
独立行政法人医薬基盤研究所薬用植物資源研究センター
-
菱田 敦之
独立行政法人医薬基盤研究所薬用植物資源研究センター
関連論文
- 薬用植物カンゾウ(甘草、Glycyrrhiza uralensis)の高品質系統の育成に向けた研究 : 薬用成分グリチルリチンの高含有系統の選抜(平成21年度年次講演会一般講演)
- 薬用植物カンゾウ(甘草、Glycyrrhiza uralensis)のストロン培養システムによるクローン増殖について
- 国内薬用植物園で植栽されるカンゾウ属植物の調査と優良品種選抜のための基礎研究. 1 : 地上部のHPLCパターンと成分による比較
- ジュウヤクの生薬学的研究(2) : 遮光条件下で栽培したドクダミの生育およびフラボノイド配糖体含量
- 網走市における畑地生産力格差 : テンサイにおける根系, 葉の形態・機能との相互関係からみた土壌タイプ別の灌漑効果(北海道支部講演会, 日本土壌肥料学会支部講演会講演要旨集2004年度)
- 北海道産木香の調製法と化学的品質評価(第3報)粉砕の容易な木香の調製
- 白〓の調製法と化学的品質評価(第5報) : 保存中におけるフロクマリンの減少
- 北海道産黄耆の調製法と化学的品質評価
- キバナオウギの生育および配糖体含量に及ぼす栽培圃場の耕起条件の影響
- 琉球列島のArtemisia属植物の医薬品材料としての評価と種生物学的関係解明
- カワラヨモギの「ほふく型」と「直立型」の開花日, 頭花サイズ, 頭花中の利胆成分含量及び分子レベルの相違について
- 異なる土壌で栽培したキバナオウギの生育および配糖体含量について
- 白止の調製法と化学的品質評価(第4報)保存及び乾燥条件の違いによる成分含量の変動
- 当帰の調製法と化学的品質評価(第7報)収穫時期の違いによる希エタノールエキス、糖及びデンプン含量の変化
- 北海道産当帰の調製法と化学的品質評価(第1報)調製条件とショ糖および希エタノ-ルエキス含量の変動
- ナイモウオウギを基原とする北海道産黄耆の化学的品質評価
- カンゾウ根系における安定同位体自然存在比の分布特性
- 26. カンゾウ(Glycyrrhiza uralensis)におけるグリチルリチンの生合成中間体および生合成関連遺伝子の探索
- 17 網走市における主要作物生産の地域格差(北海道支部講演会)
- 根系分布, 土壌タイプおよび気象条件からみたテンサイの生産性に関する研究
- 7 高温・乾燥年における土壌タイプを異にするテンサイ畑の灌漑評価(北海道支部講演会,日本土壌肥料学会 支部講演会講演要旨集 2005年度)
- 土壌タイプによるテンサイ根系分布の違いが収量の年次変動性に及ぼす影響
- 植物の根に関する諸問題(146)フィールド(北海道網走市)の根系からテンサイの生産性と安定性を考える
- 土壌タイプによるテンサイ根系分布の違いが葉の萎れと収量性に及ぼす影響
- 84 土壌条件の異なる圃場に生育するテンサイにおける葉の光合成速度の日中低下 : 北海道網走市の場合
- 28 異なる土壌タイプにおける根系分布,葉の萎れおよび気象の年次変動からみた網走市のテンサイ収量性評価
- 網走市における畑地生産力格差 : テンサイ畑への灌漑効果は土壌タイプによって異なる(北海道支部講演会, 日本土壌肥料学会支部講演会講演要旨集2004年度)
- 20 網走市における畑地生産力格差 : テンサイ畑のα-グルコシダーゼ活性から心土改良の効果をみる(北海道支部講演会)
- 19 網走市における畑地生産力格差 : 8月の気温とテンサイ単収の関係は根系分布によって異なる(北海道支部講演会)
- 17 網走市における畑地生産力格差 : 土壌タイプ別のビート根系分布と葉の萎凋および気孔開度との関係(北海道支部講演会)
- 17-17 網走市における畑地生産力格差 : 気象条件からみたα-グルコシダーゼ活性とビート単収との関係(17.畑地土壌肥沃度)
- 17-16 網走市における畑地生産力格差 : バレイショにおける土壌タイプ別の根系分布と収量性との関係(17.畑地土壌肥沃度)
- 58 秋播きコムギの根系の垂直分布が収量に及ぼす影響
- 10 網走市における畑地生産力格差 : 地形修正がビートの根分布および収量性に及ぼす影響(北海道支部講演会)
- 9 網走市における畑地生産力格差 : ビート圃場における土壌微生物活性と土壌物理・化学性との関係(北海道支部講演会)
- 17-21 網走市における畑地生産力格差 : ビート畑実態調査による土壌タイプ別の土壌微生物活性評価(17.畑地土壌肥沃度)
- 17-20 網走市における畑地生産力格差 : 土壌タイプ別のビート根系分布型と葉の萎凋,収量性との関係(17.畑地土壌肥沃度)
- 秋播きコムギの根の分布と収量に及ぼす土壌物理性の影響
- 根系の垂直分布と登熟過程の関係からみた秋播きコムギの収量性
- 遺伝子情報を利用したシゴカの基原種鑑別と純度試験法の検討
- アイヌ民族の伝承有用植物に関する調査研究(第10報)プイの食材としての可能性について
- 北海道北部地域におけるシャクヤク収穫後の調製方法が生薬の品質へ及ぼす影響
- ムラサキの根における表面積/重量比がエーテルエキス含有率へ及ぼす影響
- 成分含量,生薬の性状および農業形質からみた薬用シャクヤク品種の育成(第1報) : 低開花率により摘花および摘蕾作業の省力が可能になる新品種について
- キバナオウギの生育および配糖体含量に及ぼす栽培圃場の耕起条件の影響
- 異なる土壌で栽培したキバナオウギの生育および配糖体含量について
- ジュウヤクの生薬学的研究(2) : 遮光条件下で栽培したドクダミの生育およびフラボノイド配糖体含量
- ウラルカンゾウ(Glycyrrhiza uralensis)栽培のための基礎研究(1)
- 白〓の調製法と化学的品質評価(第5報) : 保存中におけるフロクマリンの減少
- 国内薬用植物園で植栽されるカンゾウ属植物の調査と優良品種選抜のための基礎研究.1 : 地上部のHPLCパターンと成分による比較
- 北海道産黄耆の調製法と化学的品質評価
- ナイモウオウギを基原とする北海道産黄耆の化学的品質評価
- 生薬・甘草における高品質系統「スーパーカンゾウ」の開発に向けて
- 甘草屋敷のウラルカンゾウ復活
- 院長就任のご挨拶「改善と継続」
- LC-NMR/MSを用いた生薬の品質評価法に関する研究(1) : 生薬ゴシツの栽培および加工調製法について
- 北海道北部地方におけるオウレンの無遮光栽培について
- センキュウの栽培に関する研究(第2報) : 生育,収量に及ぼす施肥時期の影響
- 北海道産木香の調製法と化学的品質評価(第3報) : 粉砕の容易な木香の調製
- 北海道産当帰の調製法と化学的品質評価(第1報) : 調製条件とショ糖および希エタノールエキス含量の変動
- 中国産生薬の基原・品質に関する調査・研究(第1報) : 青海省東南部地域に見られた生薬基原植物について
- Astragalus mongholicus BUNGE根の生育に及ぼす土壌環境の影響
- 産学連携地域シンポジウム : 地域資源の掘り起こしと産業化の取り組み : 第六次産業化による地域の活性化をめざして
- DNA配列情報を利用したブラックコホシュ国内市場品の基原鑑別