高等教育におけるCALL実践の特徴(<特集>デジタル時代の教育メディア理論と実践)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿では、近年増加してきている高等教育におけるCALL実践の特徴に注目して分類、概観した上で、CALLの今後の展望について考察した。まず、CALL実践を環境提供型、個別学習型、交流型、融合型の4種類に分類し、それぞれの特徴や問題点について述べた。また、2ヶ国語の比較に注目したティームティーチングによる「マルチリンガルCALL授業」を紹介した。今後の展望として、(1) 4分類の実践それぞれに特徴があり、教育目的に応じて語学教育のカリキュラムの中にどのように位置づけていけばいいのか、を考慮する必要がある(2) 言語や文化などの比較を通した多様な視点の提供といった指導を行う際にメディアは非常に親和性が高く、有効に働くと考えられる(3) CALLを効果的に行うためには、優れた教材が必要となるため、教材作成のスタッフを確保し、体系化していくことが必須となる、ということを示した。
- 日本教育メディア学会の論文
- 2004-03-31
著者
関連論文
- e-learningにおける学習者の顔動作観測に基づく主観的難易度の推定(教育工学)
- ティームティーチングによる二言語比較に基づいた第二言語教育の授業設計と評価
- 比較の視点を重視したマルチリンガルCALL教育のインストラクショナル・デザイン
- マルチメディア制作に必要な操作スキル獲得のための問題解決型 Web 教材の設計
- 大学のマルチメディア制作実習における学習環境のデザイン
- 教材構造と学習スタイルに着目したe-Learning語学教材における学習行動の分析(協調学習・CSCL/一般)
- 学習現場におけるアンビエントなコミュニケーション支援のための人物行動観測
- 教育・学習における遠隔協同作業支援
- 映像シーンを用いた授業要約の作成による教育効果の分析
- D-15-39 Wikiによる研究活動支援のための利用履歴の解析(D-15.教育工学,一般講演)
- e-Learning語学教材を用いた学習行為の分析 : 学習スタイルに着目して
- 映像シーンを用いた授業要約作成システムを活用した大学授業の実践と評価(教育実践研究論文,学習・教育支援のための技術開発)
- e-learningにおける学習者の動作観測に基づく主観的難易度の推定
- 高等教育における学習時のメディア活用とその重要性の認知 : 語学系学部・情報系学部を対象として
- 多様な相互評価を導入した情報処理教育の試み
- 京都外国語大学の教育改善に関する一考察 : FD・高校訪問に対する教員アンケート分析
- 一斉講義における受講生の姿勢情報の分析に基づく集中状態の検出
- プログラミング教育における学習コンテキストの獲得と分析
- 講義映像シーンへのアノテーションを活用した授業デザイン
- 京鳴バーチャル教育大学実践における受講生の「フレーム」変容
- 非同期型 e-learning 環境における学習者の顔情報把握のための視覚的インタフェース
- 3.遠隔授業による異文化コラボレーション(異文化コラボレーション)
- 受講者撮影機能を持つ双方向コミュニケーション記録型講義自動アーカイブシステム(高等教育と情報)
- ティームティーチングによる英仏マルチリンガル講義の試行と評価
- 京都大学での実践に基づく講義アーカイブの調査分析(ICTを用いた科学技術教育)
- 講義アーカイブシステムの構築
- 関連論文集 : 高等教育におけるインターネット利用の可能性 : バーチャル・ユニバーシティ構築に向けて
- 京鳴バーチャル教育大学(KNV)実践における学び
- コミュニケーションを意識させる遠隔ゼミの授業デザイン
- 講義自動撮影システムの導入に伴う講師・受講生への影響(マルチメディア,仮想環境及び一般)
- 京鳴バーチャル教育大学(KNV)実践における学び(2)
- 遠隔・議論型授業における学生の自生的学び : 京鳴バーチャル教育大学(KNV)実践を通して
- 合宿を取り入れた遠隔合同ゼミにおけるWeb掲示板上での集団間コミュニケーションの分析
- 40-13 集団間協調学習におけるCSCL環境の構築と課題
- コスタリカ国における遠隔中学校の教育システムに関する研究
- IT活用による複数言語教育プログラム--京都外国語大学 (特集 教育ミッションとIT化(4))
- 日米間遠隔一斉講義における講師・受講生の評価変容の分析
- 英語・スペイン語同時学習における授業デザインの構築 : タスク活動を中心に据えて
- CALL教材とフィールドワークを取り入れた授業デザインと評価
- 若手FD担当者の業務に対する感情に他部局との連携が与える影響
- 学習者構成型授業における学習環境デザインの特徴と構造 : 電子掲示板を用いた遠隔間合同ゼミにおける合同合宿のプランニングの分析 (教育実践研究における研究方法論)
- 導入教育における授業評価アンケートの自由記述の分析
- 日記文学におけるブログの特徴と教育実践への活用
- マルチメディア一斉講義における内容に基づく受講生の注視行動の分析
- 初年次教育における教員集団の形成
- 高等教育におけるCALL実践の特徴 (特集論文 デジタルメディア理論と実践)
- 遠隔ゼミにおける受講生のメディア活用
- 大学における学生主導型授業の可能性 : 授業枠のゆらぎ
- 高等教育におけるインターネット利用の可能性 : バーチャル・ユニバーシティ構築に向けて
- 小学校算数科における作問学習支援システムを利用した授業実践の分析
- 若手FD研究者ネットワーク(JFDNJr.) : これまでの活動と今後の展開について (〈4〉国内連携)
- 若手FD担当者の業務に対する「やりがい」と「不安」 : 他部局との連携とキャリア展望の観点から(大学教育の改善・FD)
- 大学教育・FDに関する研究における教育工学の役割(大学教育の改善・FD)
- 発言の自由度を高めたレスポンスアナライザを活用した大学授業の実践と評価(大学教育の改善・FD)
- 人物観測に基づくコミュニケーション状況の認識(アンビエント情報基盤)
- 「多文化共生時代の協働による日本語教員養成」に関する研究 Part1 日本語教育能力診断テスト(プロフィシェンシーテスト)の有効性 : 第1回の試行とその結果
- 「視覚的顕在化」に着目したプログラミング学習教材の開発と評価(教育実践研究論文)
- 課題研究III:「教育とソーシャルメディア」
- ワークショップを導入したプロジェクト型ものづくり学習のデザインと実践(『場のデザイン』及びコミュニケーション一般)
- プログラミングの写経型学習過程を対象としたつまずきの分析とテキスト教材の改善-作業の自立的遂行と作業を介した理解のための支援と工夫-
- 高等教育におけるCALL実践の特徴(デジタル時代の教育メディア理論と実践)
- eラーニングの可能性と限界(課題研究III,大会報告)
- 若手FD担当者の業務に対する「やりがい」と「不安」 : 他部局との連携とキャリア展望の観点から