濾胞性リンパ腫に対するリツキシマブ併用化学療法の当科における成績
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概要
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濾胞性リンパ腫は低悪性度B細胞リンパ腫として位置づけられる疾患である. 抗CD20抗体であるリツキシマブを併用した化学療法により予後は改善されたが,依然治癒が困難なリンパ腫である. 2002年1月から2012年6月までの当科でリツキシマブ併用化学療法が施行された濾胞性リンパ腫61例について後ろ向き解析を行った.年齢中央値は61才(41-85才). WHO分類によるGrade 1/2は44例で, Grade 3は17例であった. 初期治療としてR-CHOP(リツキシマブ, エンドキサン, ドキソルビシン, ビンクリスチン, プレドニゾロン)療法が61例中55例で, リツキシマブの維持療法が59例中28例で施行されていた. 全例での初期治療後の完全寛解は80%で, 部分寛解は11%で, 5年での全生存は90.8%, 無再発生存は60.5%あった. Grade 1/2 の44例において, 国際予後指標(FLIPI 1)の予後の予測に対する有用性は低かった. 予後に影響を与える因子として,多変量解析で, 無再発生存および全生存に対して, リツキシマブによる維持療法が予後因子であった.
- 2013-03-31
著者
-
兒玉 聖子
東京女子医科大学血液内科
-
寺村 正尚
東京女子医科大学血液内科
-
泉二 登志子
東京女子医大心研
-
森 直樹
東京女子医科大学血液内科
-
寺村 正尚
東京女子医科大学 皮膚科学教室
-
石山 みどり
東京女子医科大学
-
志関 雅幸
東京女子医科大学
-
風間 啓至
東京女子医科大学 血液内科
-
森 直樹
東京女子医科大学 血液内科
-
吉永 健太郎
東京女子医科大学 血液内科
-
三橋 健次郎
東京女子医科大学 血液内科
-
志関 雅幸
東京女子医科大学医学部血液内科学
-
丁 曄
東京女子医科大学医学部血液内科学
-
石森 紀子
東京女子医科大学八千代医療センター血液・腫瘍科
-
榎本 有希
東京女子医科大学医学部血液内科学
-
渡邉 彩
東京女子医科大学医学部血液内科学
-
志村 華絵
東京女子医科大学医学部血液内科学
-
田中 紀奈
東京女子医科大学医学部血液内科学
-
今井 陽一
東京女子医科大学医学部血液内科学
-
兒玉 聖子
東京女子医科大学医学部血液内科学
-
泉二 登志子
東京女子医科大学医学部血液内科学
-
風間 啓至
東京女子医科大学医学部血液内科学
-
吉永 健太郎
東京女子医科大学医学部血液内科学
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