自動車騒音に関するロジスティック許容等価騒音レベル推定子デルの再構築

概要

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前報で提案した許容等価騒音レベルは,個人に適合する騒音防止対策の設計目標基準値である.この許容等価騒音レベルは、騒音問題が発生している現場で,5分間の等価騒音レベルの測定と同時に住民に聞いてもらった後の1回の「うるささ」反応が得られれば提案したロジスティックモデルに基づいて推定できる.そのモデルは7段階の「うるささ」尺度に基づいて構成した.本論文では,「うるささ」の限界値,具体的には自動車騒音の「最小可聴値」と「耐えられないうるささ」を定義し,この上下限界等価騒音レベルを実験的に検討した.その結果から,自動車騒音の「最小可聴値」(系列範ちゅう法に基づく尺度構成法)のロジスティック分布は,中央値が14.65dBおよび拡散パラメータが2.20dBであること,「耐えられないうるささ」(調整法)のロジスティック分布は,中央値が92.21dBおよび拡散パラメータが3.14dBであることが分かった.最後に,これらの上下限界値を組み込んだ新たなロジスティック許容等価騒音レベル推定モデルを再構築したので報告する.
2011-10-21