骨導超音波パルスによる聴覚時間分解能のロジスティック関数による評価
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概要
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本論文は,耳朶部位透過型脈波センサ出力に同期した2対の骨導超音波パルス(10ms)の遅延時間(⊿t)に対する融合閾値(Auditory Fusion Threshold ⊿t<3ms)から弁別可能(Clearly Separable ⊿≫30ms)までの範囲,すなわち極限法による上昇系列一つの短音が2つに聞こえる閾値と下降系列2つの短音が1つに聞こえる閾値の平均遅延時間,いわゆるAuditory Order Threshold (AOT)に関して検討した.ロジスティック関数で評価した結果から,脈波に同期した刺激に対する感度Mが,脈波最小値点で27.62ms,脈波最小値点の半分T/2点で40.73msとなり,脈波最小値点に同期した刺激に対する感度の方が良くなることがわかった.また,一様に連続した刺激を用いた年齢別によるAOTについても同様に評価し,年齢によってAOTが変化すること,一様に連続した刺激に対する弁別と脈波に同期した刺激に対する弁別との間に関連性があることが示唆された.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-09-18
著者
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