クロストーク遮音材と頭部がステレオ再生時における両耳間相互相関におよぼす影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
2チャンネルステレオ再生システムでのサラウンド音場再生のためには,演奏会場の聴衆の右耳に相当する右マイクで録音した音,左耳に相当する左マイクで録音した音のそれぞれが,再生音を聴いている人の右耳と左耳に,漏れなくすべて正確に届く必要がある.そこで弊害になるのがクロストークの問題である.本報告では,「クロストーク遮音材」を用いて,ステレオ再生時における両耳間相互相関関数(IACC)の計測を行った.クロストーク遮音材を用いる手法の特徴は,特別なフィルタ処理を行うことなくクロストークが抑えられ,手軽に音像の定位感や広がり・奥ゆき感を得られる点である.実験結果から,クロストーク遮音材を用いた場合は,方向定位感に最も関連する入力の2チャンネル間遅延時間と両耳間相互相関関数のピーク遅れ時間との関係が高音域でもよく対応し,ダミーヘッドの頭部効果によりクロストークが改善されること,およびクロストーク遮音材とダミーヘッドを同時に利用した場合,上記両者がさらによく対応することがわかったので報告する.
- 2010-10-14
著者
関連論文
- 臨界帯域モデルによる金管楽器の音色弁別に関する検討
- 許容等価騒音レベル推定のための「うるささ」騒音計とその有用性
- 音響管式2マイクロホン法による外耳道の音響インピーダンス計測
- 開放と密閉条件下における外耳道内の2マイクロホン法による音響特性計測
- 耳栓型電気音響変換器を用いた骨導音声の聞こえ制御システムに関する基礎的検討
- 感覚疲労検査装置の開発
- 耳栓型マイクロホンのバイタルサインモニタへの適用
- 実耳装着型2マイクロホンを用いたサラウンド評価システムの構築
- 鼓膜位置の音圧最小化法による骨導音の聞こえ制御
- ポッピング周波数に着目した聴覚系に及ぼすトランペット音の物理的要因の推定
- 電磁型音響変換器における入出力特性に基づく非線形性改善の試み
- 変調超音波から可聴音を復調する耳栓型音響変換器の部材が音響特性に及ぼす影響
- 耳栓を介した電磁型音響変換器の音響特性
- 耳栓型音響変換器による変調超音波から復調される可聴音の音響特性
- 骨導超音波による左右耳の時間遅延ステレオ受聴に関する検討
- 感覚疲労検査装置による耳朶脈波同期2パルス刺激間の弁別閾の測定
- 2パルス刺激間の諸感覚系における弁別閾の推定モデル
- 各種要因が視聴覚時間分解能および反応時間に及ぼす影響
- バイク走行時の音響インテンシティ計測
- 骨導音声の明瞭度推定法に関する基礎的検討
- 圧電効果素子を用いた酸素センサの可能性
- 個人の許容等価騒音レベル推定のためのロジスティックモデル構築
- 階層分析法による騒音に対する感受性の分析
- 騒音源の種類と日常生活行動の違いに起因する帰納的騒音評価尺度の構成
- 耳栓型イヤホンによる頭外音像定位の可能性
- 寺院の音響特性とバーチャル木魚の音質評価
- 木魚音の高さに関する検討
- 木魚音の高さとその聴覚モデルに関する検討
- 木魚に関する物理特性と音質評価
- 木魚の発音メカニズムおよび合成音を用いた音質評価
- ロジスティックモデルによるレベル分布推定を用いた「聴き取りやすい」音声の再生システム
- (48)物づくりの魅力を伝える観点から見た「2003青少年のための科学の祭典-長野大会」(セッション14 創成教育II)
- エレキギターの音響特性と音色の好みに関する検討
- エレキギターの音響特性
- 木魚の音響特性
- 超音波疲労度測定器の基礎的検討とその適用
- 音響インテンシティ法による製品の音響パワー推定のための生産現場簡易計測法に関する基礎的検討
- 時間的な知覚特性に関するロジスティック関数による総合評価法
- 騒音体験用バーチャル・リアリティシステムによる生活空間の心理評価
- 自動車騒音源シミュレータの有効性と音源対策指標の提案
- 疲労・回復チェックシステムの感覚特性測定方法に関する検討
- 耳栓型電気音響変換器によるオージオメータの開発
- 個人の許容等価騒音レベルと日常生活行動の関連性
- クロストーク遮音材と頭部がステレオ再生時における両耳間相互相関におよぼす影響
- 二受聴点で音像定位感を得るためのマルチウェイシステムの基礎的検討
- イヤホン・マイクロホンシステムによる音像の前方定位感再現のための基礎的検討
- 骨導超音波成分の有無が楽音の音質におよぼす影響
- 臨界帯域幅モデルによる日本語母音の音韻性に関する基礎的検討
- 音響管による騒音源モデルの音響パワーレベル減衰量に関する基礎的検討
- 耳朶脈波同期2パルス刺激間の弁別閾の測定による聴覚及び触覚疲労検査法の検討
- 鼓膜位置音圧推定法の基礎的検討
- 感覚特性による疲労・回復チェックシステムの開発
- 超音波センサによるヒトの皮下脂肪厚測定に関する検討
- 視聴覚特性からみた自動車運転時における疲労度
- 一対の送信用超音波センサによるオープン型ヘッドホンの基礎的検討
- 骨導音の外耳道内音圧特性からみた頭部内伝搬
- 高騒音下における骨導音声に適合した明瞭度推定法に関する検討
- 高騒音下における携帯電話用送受話システムの検討
- 超音波の骨導断続音融合弁別閾値による自動車運転における疲労度測定
- 骨伝導による超音波の聞こえに関する考察
- 骨導超音波に関する聴覚特性
- 疲労要因が骨導超音波による聴覚特性に及ぼす影響
- フラッシュ効果に関する基礎的検討
- WWWを利用した騒音心理評価実験システムの構築 : 騒音による心理的影響の程度を表す評価語と色相の収集
- イヤホン再生時における頭外定位感と外耳道閉塞効果との関係
- 人間の側の要因がフラッシュ効果に及ぼす影響
- 可変型バンドパスフィルタモデルを用いた単母音の一解析法
- 木魚音のヒルベルト変換による瞬時周波数解析
- 動電型平面スピーカのディジタル駆動に関する検討
- 動電型ディジタルスピーカの多ビット化と広帯域化の検討
- 適応フィルタを用いたダイナミックスピーカの非線形特性の改善
- 信号処理による可変指向性マイクロホンシステムを用いた音声信号のSN比改善
- 音楽における振幅歪の検知限界と音色の好みに関する検討
- 音楽再生時における物理的歪と音色の好みの関係
- オーディオアンプの音質評価 : トランジスタ, FET及び真空管回路の比較検討
- オーディオアンプの音質評価 : トランジスタ, FET及び真空管回路の比較検討
- 3ポイント2マイクロホン法による外耳道内の音響解析
- 外耳道内に挿入した2マイクロホン法による両耳間音響信号解析
- 蜂の巣換気の遮音特性
- ロジスティックモデルを用いた個人の許容等価騒音レベル推定の検証
- 骨導超音波の2音融合閾値と自動車運転における精神疲労との関連性
- 生産現場における提案した音響インテンシティ法による音響パワー推定の検討
- 2マイクロホン法によるスペクトル比較に基づいた雑音環境下における音声信号の抽出
- 高次ボルテラフィルタの非線形性を考慮した線形成分の同定 : スピーカへの適用
- 測定条件の不確定性が自然対数回帰モデルによる音響パワー推定に及ぼす影響
- ギター表面板振動と任意受音点間の音伝達特性に関する検討
- フリッカー値のロジスティック関数による評価
- 骨導超音波パルスによる聴覚時間分解能のロジスティック関数による評価
- 酸素透過膜による酸素センサの可能性
- デジタルフィルタ補償におけるスピーカシステムの音質評価
- 超音波センサを用いた体内音速計測法に関する検討
- 唇部位型3軸加速度センサを用いた音声通信システムの検討
- 階層分析法によるマルチチャンネルサラウンドシステムの評価法
- 外耳道内伝達関数を用いたヘッドホン・イヤホン評価システムの構築
- コカリナの管体インピーダンスの理論値と実験値の比較検討
- 帰納的な階層分析法によるイヤホン評価システムの構築
- コカリナの音響特性
- ストリーミング再生環境向上のための階層分析法による心理評価
- 橈骨付近における超音波伝達特性の測定
- 有限要素法を用いた耳栓駆動型イヤホンのメカニズム解析とその開発