音響管による騒音源モデルの音響パワーレベル減衰量に関する基礎的検討
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概要
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共鳴型吸音体の設置による騒音対策について検討した.吸音体としては,ヘルムホルツの共鳴体や波長を考慮した1/4波長の音響管などが考えられる.本報では,構造が簡単な1/4波長の音響管として寸法,質量が小さく,及び安価に手に入る空き缶を用いて音響パワーレベル減衰量に関する基礎的検討を行った.最初に,振動面に対する音響管の面積占有率と音響パワーレベル減衰量の関係を検討した.その結果から,面積占有率と減衰量には強い相関関係があることが分かった.次に,スピーカと音響管の隙間や音響管自身の振動がパワーレベルの減衰量に与える影響を検討した.その結果から,スピーカと音響管を密着させたとき,両端閉管の共振特性を示すこと,管底の共振を制振するために貼付した粘土は有効であり,250Hz〜3,000Hzの帯域で14dB以上の減衰量が得られた.さらに,音響管の音場に与える影響は,音響インテンシティ計測を行って検証した.その結果から,音響管を取り付けたことによる音場の変化が観測できた.
- 2010-10-14
著者
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