耳栓型電気音響変換器によるオージオメータの開発
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概要
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これまで最小可聴値に関しては数多くのデータが蓄積されている。しかし、従来の自由音場や片耳受話器による測定法では, 特に高音域において実際に外耳道内に生じている音圧の把握が困難である。本報告で提案する耳栓型電気音響変換器を用いれば, 外耳道に挿入された耳栓と鼓膜とに囲まれた管状小容積腔内の音圧が測定できる。この音圧を基準にしたオージオメータを提案している。具体的には, 圧電耳栓駆動型イヤホンにより管状小容積腔内に音圧を発生させ, その音圧を耳栓の先端に組み込んだ小型エレクトレットコンデンサマイクロホンにより検出するシステム構成である。測定結果から, 特に20kHzにおける大学生15名の平均最小可聴値は82dB前後であることを明らかにしている。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-08-27
著者
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