コカリナの管体インピーダンスの理論値と実験値の比較検討
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概要
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コカリナの音律を考慮した設計をするためには,管体インピーダンスを求める必要がある.音律が変化する重要な要因として,指孔の内部端補正が挙げられる.本報では,最初に,閉管楽器の指孔位置における内部端補正を理論的に検討した.次に,伝達関数法を用いてパイプの音響インピーダンスの測定を行った.最後に,コカリナの内部端補正と管体インピーダンスを構成する要素に関して比較検討を行った.その結果から,(a)指孔位置が閉じた管端に近づく程,内部端補正量が大きくなることがわかった.(b)管体インピーダンスの要素に,パイプの音響インピーダンスおよびマウス開口の付加質量を設定したとき,実験値との良い整合性が得られた(相関係数0.87).以上から,コカリナの音律を考慮した設計が出来ると言える.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-10-23
著者
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