個人の許容等価騒音レベルと日常生活行動の関連性
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概要
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前報ではロジスティック推定モデルを用いた個人の許容等価騒音レベル推定のためのうるささ騒音計を構築した.この推定モデルを用いれば少なくとも1つの等価騒音レベルに対するうるささの回答があれば許容等価騒音レベルを算出できる.これを用いて過去のデータについてもサンプルの数だけ許容等価騒音レベルが推定でき,サンプル集合毎に容易に比較を行うことができる.しかし許容等価騒音レベルは個人でも状況によって変化するものである.それゆえ日常生活で最も許容等価騒音レベルが小さくなる条件を調べたい.そこで本報では許容等価騒音レベルの変動要因と条件を一定にした場合の不変性を調べるため,読書時と就寝待の許容等価騒音レベルを被験者8人について測定し,前報の測定データからの推定結果と合わせて検討を行った.推定結果の条件による差の検定結果から,測定時期による変化は少ないが,地域や騒音源については差が生じる場合があることが分かった.読書時と就寝時の許容等価騒音レベル測定では,20回の測定から就寝時で平均値に対して標準偏差で5.3dB以内,読書時で6.0 dB以内で測定でき,日常生活行動間及び個人間の差の検定から個人差も大きいがそれ以上に目常生活行動の変化が強く影響することが分かった.また,測定した目常生活中最も敏感である就寝時のロジスティック係数は中央値M=40.4dB, 拡散S=4.5dB, R^2=0.9442であることが分かった.
- 2010-10-14
著者
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