木魚の発音メカニズムおよび合成音を用いた音質評価
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概要
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前報では, 直径37cmの木魚を一例として, 木魚音は3つの共振周波数成分(155Hz, 177Hzおよび402Hz)からなることを明らかにした。本論文では, 最初に, 低音側の2つの共振特性に関する機械音響結合振動モデルによる理論値と実測値との比較検討から, その発音メカニズムを検討している。その結果から, 各等価回路値を決定している。次に, 木魚の製作に必要な物理量に対応する等価回路値を変化させた合成木魚音を用いて音質評価実験をおこなっている。具体的には, うなりと和音という2つの観点から合成木魚音を各種作成し, 比較検討している。その結果, 「好ましさ」と「木魚らしさ」の観点から, うなり周波数が20Hzの木魚音は, 心理的に好ましい印象を与えるといえる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-12-18
著者
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