都市部多世代交流型デイプログラム参加者の12か月間の効果に関する縦断的検証 : Mixed methodsによる高齢者の心の健康と世代間交流の変化に焦点を当てて
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概要
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都市部在住高齢者と小中学生を対象とした多世代交流型デイプログラム(IDP)を創設し,mixed methodsにより参加効果を縦断的に示した.初回・6・12か月後の高齢者の心の健康の量的変化,および参加者間に生じた世代間交流の参加観察による質的記述の両者を分析した.反復測定分散分析の結果,IDP群(n=12,平均年齢74.4歳)と比較群(n=10,同70.8歳)間で全体QOLに有意な主効果が認められた(p<.001).また,IDP群の初回参加時うつ傾向群は,初回と比べ,12か月後は有意に低下していた(p<.05).高齢者と小学生(n=4,同8.5歳),地域ボランティア(n=10,同69.2歳),学生ボランティア(n=4,同22.5歳)等に生じた世代間交流の様相は,【高齢者が子どもの居場所をつくり迎え入れる】等12カテゴリー,70サブカテゴリーが抽出された.本プログラムは両世代間のコミュニケーションと仲間意識による連帯を中心とした相互交流により各世代に意味ある居場所となり,特に高齢者の孤立を防ぎ,心の健康に良い効果があることが示唆された.
- 2010-01-15
著者
-
長谷川 真澄
天使大学看護栄養学部看護学科
-
亀井 智子
聖路加看護大学老年看護学
-
梶井 文子
聖路加看護大学老年看護学
-
川上 千春
聖路加看護大学
-
亀井 智子
東京医科歯科大学
-
杉本 知子
聖路加看護大学大学院
-
杉本 知子
神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部看護学科
-
亀井 智子
聖路加看護大学
-
亀井 智子
聖路加看大
-
長谷川 真澄
神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部看護学科
-
川上 千春
前聖路加看護大学
-
長谷川 真澄
天使大学
-
糸井 和佳
横浜市立大学
-
杉本 知子
神奈川県立保健福祉大学
-
糸井 和佳
(現)横浜市立大学地域看護学:聖路加看護大学老年看護学
-
梶井 文子
聖路加看護大学
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