学士課程教育における看護師・管理栄養士のチーム医療連携教育プログラムの試行- NST臨床実習をとおして -
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概要
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本研究の目的は、チーム医療に必要な能力を習得するための学習プログラムにより、学習プログラム実施前後の学生の連携に関する認識を明らかにすることである。対象は看護学科および栄養学科の4年次生8名である。対象学生は、一般病院のNST;Nutrition Support Teamで4日間の臨床実習に参加した。データ収集方法は、臨床実習前後に半構成的面接を実施した。分析方法は、インタビュー内容を質的帰納的に分析した。その結果、チーム医療における連携に関する学生の認識は、実習前は9カテゴリー、実習後は8カテゴリーが抽出された。 実習前は、それまでの講義や実習からの学びを基盤に、他職種との連携の意義や必要な能力が語られた。実習後では、「他の専門職の協働で広がる視点」「専門職として求められるアセスメント力」「専門職としてのコミュニケーション力」など、実習前より具体的な内容が語られた。本学習プログラムは、チーム医療、専門職の連携の必要性、動機付け、チームを形成する過程の学びなどにおいて、学習効果があることが示唆された。
- 天使大学の論文
- 2013-06-28
著者
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長谷川 真澄
天使大学看護栄養学部看護学科
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瀧 断子
天使大学看護栄養学部看護学科
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茎津 智子
天使大学看護栄養学部看護学科
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鈴木 純子
天使大学看護栄養学部栄養学科
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鈴木 美和
淑徳大学看護栄養学部看護学科
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高野 良子
名寄市立大学保健福祉学部栄養学科
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児玉 佳之
社会医療法人社団カレスサッポロ時計台記念病院
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