小学生をもつ親が子どもと「死」について話すことの意識と実態
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概要
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対象は、小学生の子どもをもつ養育者868名。調査内容は、子どもの「死」に関する体験、子どもとの「死」について話すことや子どもが死別を体験した時の対応に関することである。対象は、母親93%、父親6%、年代別では、30歳代と40歳代で80%を占めた。子どもの体験は、ペットとの死別約50%、通夜・葬式の出席、病気のお見舞いの体験は85%以上、死別の体験は42%があり、死別相手は祖父母が71%と最も多かった。親の91%は、死別した時期に子どもと死について話している。普段から子どもと「死」について話をすることのあるものは約70%で、ニュースの事件や話題が最も多い。幼児期から学童期のどの年代の子どもに対しても親は、「死」について話すことは80%以上が大事であると答えていた。親の多くは子どもと「死」について話すことに意識は高かった。しかし、30%の親はほとんど話すことがなく、今後子どもと「死」について一緒に考えることの意義を伝える必要があると考えた。
著者
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小林 千代
天使大学看護栄養学部看護学科
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井上 由紀子
日本赤十字北海道看護大学看護学部
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岡田 洋子
旭川医科大学
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井上 由紀子
日本赤十字北海道看護大学
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岡田 洋子
旭川医科大学医学部看護学科
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茎津 智子
天使大学看護栄養学部看護学科
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岩本 喜久子
札幌医科大学寄附講座緩和医療学
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工藤 悦子
前天使大学看護栄養学部看護学科
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