成人看護学臨地実習における実習前の教育的介入の一考察 : 実習達成度自己評価と事前面接による学習支援に焦点をあてて
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概要
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本研究では、成人看護学臨地実習(以降実習)を実施予定のA大学看護学科4年生82名を対象に、実習達成度自己評価の実態と事前面接による学習支援に関する評価を明らかにした。実習達成度自己評価は、(1)対人関係(2)看護過程(3)看護技術(4)安全性・責任(5)倫理的配慮(6)基礎知識・学習方法の6項目、その他は自作の質問紙を用いて調査し、単純集計および項目間の相関、実習前後比較をU検定した。その結果、実習達成度自己評価は、実習後に全項目有意に高得点を示し、【基礎知識・学習方法】は、【対人関係】や【看護過程】、【安全性・責任】、【倫理的配慮】と、【倫理的配慮】も【対人関係】や【安全性・責任】と、【対人関係】は【安全性・責任】と有意な相関を認め、学習項目間の関連が高まっていた。また、今回の実習前の教育的介入の開始時期や達成度自己評価、事前面接による学習支援は、9割以上の学生が適切と評価していた。
- 天使大学の論文
著者
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小林 千代
天使大学看護栄養学部看護学科
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菊地 美香
天使大学看護栄養学部看護学科
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前田 明子
天使大学看護栄養学部看護学科
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柴田 和恵
天使大学看護栄養学部看護学科
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白石 直美
天使大学看護栄養学部看護学科
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