在宅酸素治療法実施者の療養管理遠隔看護支援システムの開発

概要

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在宅酸素療法実施者など慢性呼吸不全者を対象として,看護モニターセンターにおいて日々の健康管理と呼吸不全急性増悪への移行の早期把握と対応を行い,健康状態に応じた健康教育媒体をインターネット網により提供して,長期療養とQOLの向上をめざした遠隔看護支援システムの開発を行った。本システムは,日々の心身のモニタリングと呼吸不全急性増悪の早期兆候の把握を目的とし,インターネット網を利用して相互通信するものであり,看護モニターセンターのサーバとHOT実施者宅を双方向的通信により,心身状態をモニタリングするものである。 21項目の質問をサーバ側が送信し,それを一日1〜2回HOT実施者が回答するもので,質問への回答方式はVisualScaleによるタッチパネルヘの単一選択とし,その情報はサーバに自動送信・解析されものである。質問項目は,急性増悪時に呈する症状と,日々の心身情報により構成され,文献検討等から作成した解析アルゴリズムにより,対象者の回答がトリガー項目に該当した場合,個別のメッセージを提示し,警告表示を行うものである。健康教育メッセージは,HOTに関する情報の提供,運動や呼吸リハビリテーションの方法の提示,受診指示などを含むものとした。また,齢者の端末操作の平易性を高めるために,音声応答によるサポート機能を付加した。本システムの試行調査を2回行い,健康成人を対象としたシステム機能の評価,および70歳以上の高齢者への適合性を検討した。今後HOT実施者への試行調査を行い,長期療養と急性増悪の把握に寄与しうるかを検討することが必要であると考えられた。
聖路加看護大学の論文

在宅酸素治療法実施者の療養管理遠隔看護支援システムの開発

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