視点座標を基準にした遠隔MR作業指示

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概要

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近年,様々な場面で遠隔地にいる熟練した技術者からの技術伝承や,遠隔地における作業現場での作業指示が必要とされる現場が増えてきている.本稿では,指示者の視覚情報が重要となる作業指示を対象とし,作業者が遠隔にいる指示者の視覚情報を共有して操作や指示を観察し,同時に自分の作業を行うことができる環境を実現する,「視点座標を基準にした遠隔MR作業指示」を提案する.作業者空間に実物体と合同の3次元仮想モデルを指示者が見ている同じ視点位置に提示し,仮想モデルから作業者は指示者が物体を見ている向き・距離を把握し,同時に仮想モデルに自分の実物体を重ね合わせることで,指示者とまったく同じ操作を行うことができる.本手法によって物を手に持って動かす作業を遠隔に伝え,デバイスや道具を持って行う作業を遠隔から効果的に教育・指示できる環境の実現が可能である.本稿ではこの提案概念を実現するためのシステムを実装し,評価実験より提案手法の有効性を確認した.
2010-02-15

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