構図の知識を利用した3次元空間における仮想カメラ制御

概要

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近年の3次元 CG の発展にともない, 映画や CM, 仮想オフィスなどさまざまな応用分野が検討されており, 今後は一般ユーザでも, 3次元モデルを用いた映像を制作したいというニーズが増加してくると考えられる. ユーザは, 3次元仮想空間内の視点(仮想カメラ)に投影される2次元画像を見ることによって, 仮想空間を認知する. この仮想カメラを用いた映像を創作する上では, 仮想カメラの自由度が多く, 仮想空間内のカメラの制御が容易ではないことが問題となっている. 簡単な仮想カメラの制御を実現する手法として,本研究では, 抽象的な制御要求の中でも, ユーザが3次元仮想空間を用いて映像を制作する際に必要となるであろう「スピード感を出したい」や「威厳を感じさせたい」などの,映像で表したい感性を理解し, 仮想カメラを制御するシステムを提案する. このシステムにより, 一般ユーザでも感性語など簡単な入力を行なうだけで, ユーザの意図を効果的に反映した映像を得られる.
社団法人情報処理学会の論文
1997-03-12