誘目性の高い講義コンテンツを作成する自動編集システム(学習支援, <特集>ユビキタス社会におけるコラボレーションサービス)
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概要
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近年, 大学などの教育機関では, 学習用コンテンツとして講師映像と講義資料を組み合わせたものが制作されているが, 単調な表示方法であるため学習者を飽きさせてしまうという問題がある.そこで本稿では, 学習者にとって飽きにくい講義コンテンツを自動的に作成することができるシステム「MINO : Multimedia system an Instructor needs Not Operate」を提案する.著者らは映像の単調さを改善するために, 誘目性(目が惹き付けられる)に着目し, 画面に並列表示された講師映像と講義資料の表示サイズを交互に拡大縮小することで提示映像のスイッチングを行い, 講義資料中の重要語句(講師の発話と一致した語句)を誘目性の高い表示へ変換することが自動的にできるシステムの開発を行った.MINOでは, 音声認識によりテキスト化した講師の発話情報と講義資料内の文字列とをマッチングさせることで重要語句の特定とともに, 映像の切替えタイミングとフォントの変換タイミングを自動的に決定することができる.評価実験の結果, 本提案手法は従来の提示方法に比べ, 学習者を飽きさせないという評価を得ることができた.本稿では従来の提示方法について分析した結果を示し, 開発したシステムの設計, 実装, 評価について述べる.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 2006-01-15
著者
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井上 亮文
東京工科大学
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市村 哲
東京工科大学
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岡田 謙一
慶應義塾大学理工学部情報工学科
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岡田 謙一
慶應義塾大学
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松下 温
住宅情報化推進協議会
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松下 温
東京工科大学
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中村 亮太
慶應義塾大学大学院理工学研究科
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井上 亮文
東京工科大学コンピュータサイエンス学部
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松下 温
東京工科大
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市村 哲
東京工科大
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中村 亮太
東京工科大学
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