テレビ会議自動撮影のための全方位カメラを用いた撮影機器設定手法(組織・協調行動とネットワークサービス,<特集>社会システムと向き合うネットワークサービス)

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従来の1拠点多人数型テレビ会議システムは,表示サイズや表示解像度が限られているため「誰が発言者か分かりにくい」または「発言者の表情をとらえにくい」などの問題点があった.著者らは,過去の研究において,会議室内の参加者の中から発言者を自動的に検出し,検出した発言者を拡大表示して遠隔地に伝送することが可能なテレビ会議システムを構築し,通常の会議室環境において10名程度の会議参加者から発言者の方向を検出して拡大表示することを可能とした.マイクロフォンアレイを用いて発言者方向の推定を行い,2つのDVカメラから得られた映像から発言者を検出して拡大表示する機能を提供した.しかしながら,過去に開発したシステムでは,DVカメラ映像上の発言者の位置とマイクロフォンアレイの検出する音声到来方向の対応付け作業(キャリブレーション)をすべて手作業で行わなければならず,正確さにかける問題や,時間と手間がかかるという問題があった.そこで本論文では,全方位カメラの利用により短時間で正確にキャリブレーションを行える方法についての提案を行う.評価実験の結果,従来2名以上の作業者によって行わなければならなかったキャリブレーション作業が,1名のみで迅速かつ正確に行えることが確認できた.
社団法人情報処理学会の論文
2007-01-15

テレビ会議自動撮影のための全方位カメラを用いた撮影機器設定手法(組織・協調行動とネットワークサービス,<特集>社会システムと向き合うネットワークサービス)

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