ウェアラブルコンピュータに適した最適な情報提示方法の評価(情報提示)

概要

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本稿はウェアラブルコンピュータに適した最適な情報提示方法に関する知見を得ることを目的とし, 様々な条件の提示方法に対して人はどのような反応を示すのかを調べるための実験を行った.具体的にはウェアラブルコンピュータを身につけた状態でのタスク遂行中に, Head Mounted Display(以下, HMD)に対して情報提示を行い, 情報提示の種類を視覚メディアとして, 文字のみ, 背景が赤, 背景がフラッシュ, また, 聴覚メディアとして, 音声による提示の4種類を用いて実験を行った.その際の評価項目として, タスク遂行中に対する情報提示の負荷量を求め, また情報認識の程度の評価として認識度, 理解度, 快適度の3つの項目で評価を行った.その結果, 負荷仕事量の値から作業領域, 視線移動の量と負荷仕事量の値は比例するという結果が得られ, また視覚メディアでは認識度と快適度はトレードオフの関係であることがわかり, 今回の条件においては聴覚メディアが静的な環境下で, テキスト情報によるメッセージを提示する際に最も適しているということがわかった.
一般社団法人情報処理学会の論文
2005-05-26