2つの遠隔会議への同時参加支援手法
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概要
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本研究は,同一時間帯の2つの遠隔会議を視聴,かつ,そのうち1つの会議へのインタラクションを可能にすることを目的とする.そこで本提案手法では,短縮再生と映像切換えを用いた二重映像視聴手法を導入した.まずデジタルビデオカメラからリアルタイムに2つの会議映像を取り込み,それを一時的に蓄積する.そして,映像の短縮再生により再生時間の短縮を行い,かつ,それら2つの映像を自動で交互切換えをして視聴することで,1つの映像時間分で2つの映像コンテンツの視聴を実現する.このとき,インタラクションを可能にするために,遅延した映像からリアルタイム映像にスムーズに切り換える必要がある.そこで重複映像を用いたリアルタイム切換え手法を導入した.この手法により,ユーザが任意にボタンを押すことでリアルタイムに切り換えることを可能にし,また,リアルタイム映像に切り換わった後に今まで視聴していた映像の続きを並行して表示することで内容理解の補助を行う.そして我々は提案手法に基づきプロトタイプシステムを実装し,評価実験を行った.その結果,本提案手法により交互映像視聴時,リアルタイム切換え時に高い内容理解度が得られ,かつ,リアルタイム参加時にスムーズなインタラクションが可能であることを確認した.
- 2009-01-15
著者
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岡田 謙一
慶應義塾大学理工学部情報工学科
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岡田 謙一
慶應義塾大学 理工学部情報工学科
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岡田 謙一
慶應義塾大学
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栖関 邦明
慶應義塾大学大学院理工学研究科
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杉山 阿葵
慶應義塾大学大学院理工学研究科
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高田 格
慶應義塾大学理工学部情報工学科
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岡田 謙一
慶應義塾大学理工学部|独立行政法人科学技術振興機構crest
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高田 格
慶應義塾大学大学院理工学研究科
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