知的障害養護学校幼稚部における早期教育相談に関する研究 : 相談指導の形態と子どもの変容による検討(実践研究特集号)

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概要

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知的障害養護学校幼稚部において、発達障害幼児への早期教育相談を実施した。相談指導の形態は、(1)幼稚部授業への体験学習(2)親子の個別面談指導(発達障害カウンセリング)(3)親のグループカウンセリングにより行った。5名の参加幼児の中で3歳児2名について発達状況や指導経過を分析検討した。結果は、1)分析対象児らの指導後の発達年齢が上昇した。2)体験学習の行動観察から集団適応の行動評定が学習態度、友人関係、相互交渉の全領域で上昇し、言語・コミュニケーション行動は、活動性と感情の表出においてLCOチェックリストの評定に著しい向上がみられた。3)親のグループカウンセリングにより共通の悩みや障害、育児方法への理解が促され、親子の個別面談指導により個々の教育ニーズに応じた教育カウンセリングが行われた。3つの相談指導の形態が相互に補完しあい、対象児の発達変容と親への育児支援に有効であった。
2000-03-30

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