短縮再生と映像切替えを用いた二重映像視聴手法(インタラクティブシステム,<特集>人間中心のユニバーサル/ユビキタス・ネットワークサービス)

概要

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本研究は,新しい映像視聴スタイルを提唱することを目的としている.具体的にはリアルタイムに送られてくる映像を一時的に蓄積し,映像の短縮再生を用いたコンテンツの圧縮による再生時間の短縮を行う.ここでいう短縮再生とは映像を早送りしながら再生することで本来の再生時間より短い時間で再生することと定義する.その短縮再生を用いて時間圧縮された2つのコンテンツに対し,自動で交互切替えを行うことにより,2つの映像を1つの映像時間分でリアルタイムに視聴する二重映像視聴スタイルを実現する.しかし,映像をスイッチングする度に発話途中で映像が切り替わってしまい,会話内容の把握が困難になる恐れがある.そこでその問題を解決するために,映像切替え時にオーバラップによる映像再開支援手法を導入した.そして我々は提案手法に基づきプロトタイプシステムを実装し,評価実験を行った.その結果,提案手法を用いることでスムーズに映像に復帰することができ,内容把握にも支障を出さずに2つの映像を短時間で視聴することが可能であることを確認した.
一般社団法人情報処理学会の論文
2008-01-15