輪郭線周囲のクラスタリングによる動的輪郭モデルの制御
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概要
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画像から対象物体の領域を正確・頑健に抽出することを目的として,領域ベースの動的輪郭モデル(ACM)を領域抽出に用いる手法が提案されている.この手法は,ACM内外の広い領域で画像特徴の分布を求め,これをACMの制御に反映することで領域抽出の精度・頑健性を向上させている.しかし従来提案されている手法では,画像特徴の分布を効率的かつ効果的にACMの制御に反映し領域抽出処理へ導入するという観点からは十分検討が行われておらず,必要以上に処理量が増加したり複雑な輝度パターンをもつ抽出対象には適用できない等の問題が生じていた.そこで本論文では,ACM周囲の限定された領域に対するクラスタリングと画像特徴の分布に基づくACMの制御とを反復することにより画像特徴の分布を効率的かつ効果的に領域抽出処理へ導入する手法を提案する.提案手法は,画像特徴の分布を求める領域をACMの周囲に限定することで,処理量が必要以上に増加することを防ぎ,更に,この領域を画像特徴が均一となる部分領域にクラスタリングし,部分領域ごとに求めた画像特徴の分布をACMの制御に用いることで領域抽出精度・安定性の向上を図っている.
- 2002-02-01
著者
-
阿部 亨
北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科
-
熊沢 逸夫
東京工業大学計算工学専攻
-
熊沢 逸夫
東京工業大学像情報工学研究施設
-
松澤 悠樹
東京工業大学大学院情報理工学研究科
-
熊沢 逸夫
東京工業大学像情報工学研究所
-
熊沢 逸夫
東京工業大学 像情報工学研究所
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