複数の動的輪郭モデルの競合による領域抽出
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概要
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従来の動的輪郭モデルを用いた領域抽出法の多くは, 抽出対象全体を一つの領域として扱い, 輪郭付近の局所的な画像特徴量に強く依存して輪郭モデルの修正を行うため, 対象が複雑な輝度パターンをもつ場合は正確な領域抽出が困難となる.これに対し, 輪郭内外における画像特徴量の統計測度に基づき輪郭モデルを制御することで, より広範囲の特徴量を抽出処理に反映する手法が提案されている.しかしこの手法は, 輪郭内外の各領域中で特徴量の分布が箇所により大きく異なる場合には有効に機能しない.そこで本論文では, 複数の輪郭モデルを競合させることで, 画像特徴量が均一な部分を抽出の単位とし, 対象領域を複数の輪郭モデルの集合として抽出する手法を提案する.提案手法では, まず対象と背景に各々複数の初期曲線を設定し, これらを曲線片に分割し膨張させて初期輪郭線群を生成する.次に, 各輪郭モデルの内部領域で特徴量の分布を推定し, 輪郭線上の制御点が各領域に属するゆう度を求める.このゆう度に基づき各輪郭モデルを制御し, 輪郭モデル間の競合を行う.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-04-25
著者
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