GTAにおけるレベル1の概念化 : 実践場面における質的研究法(2)
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概要
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前稿の「実践場面における質的研究法」(増井他2006)では,Straus&Corbinのグランデッド・セオリー・アプローチ(以下,GTA)を学位論文執筆のさいに容易に使用できるように改良することが目指された。とくに実際の作業で最も手こずるレベル1の概念化に行為モデルをデータ整理の参照系(暫定的観点)として使用し,さらにスーパーバイザーとの議論を入れると,データ整理から第1ステップの概念生成(コーディング)の時間と精度は改善された。しかし,同時に,個人差が大きいという新たな問題点も明らかとなった。その原因として次の2点があげられる。(1)参照系の操作が簡略化されていない。(2)具体的なデータにもとづいた演習が不可欠である。この2点を改善するために,今回示すように,操作の手順を具体的に例示して演習を行った。その結果,とくに操作に困難を抱えていた学生と初学者も,スーパーバイズを組み合わせると,かなりの進歩が見られた。The level 1 conceptualization in GTA is specially difficult for graduate students. Because the level 1 conceptualization is a approach unfamiliar for graduate students. For this reason, we are using tha act model as a reference scheme by which they discrimate the propraty from data. This time, in order to promote an understanding of this act model, we explained the basic knowledge of the act model with cases in our seminar. Further we tried to analysis the protocol of class in the O elementary school by using a reference scheme with our graduate students. We got very effective result about our try. Our graduate students was able to male coding of lebel 1 consept by using our procedure more smoothly than before.
- 2007-02-28
著者
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