教区における社会的紀律化空間 : 教区査察による公的生活圏の創出
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概要
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本研究はプロイセン農村社会における紀律化過程研究でもっともたち遅れている「精神=倫理面及び心理面での構造変化」を考察した試論である。考察の軸は,1)村落に監督区定期査察制度が導入されたことによって村落生活に如何なる変化が生じたか,2)公説教→公教理問答試験がとくに私領主から国王への権威観の転換(支配 - 服従関係の転換)を如何なる論理で図ろうとしたか,にすえられた。考察の結果,1′)査察によって村落社会の私的生活圏から公的生活圏が,おばろげながら一つのイメージをもって,教区世論のなかに姿を現してきた,2′)聖権威への畏敬と無条件の心服を徹底することによって権威への無自覚な服従を容易にする仕組が公説教→公教理問答試験で抽出された,という2点をとりまとめることができた。Die regelmassige Kirchen-und Schul-Visitation hat den Raum, in welchen Dorfsgemeinde die offentlice Pflicht bewusst sein mussen, aus dem privaten Lebenskreis produziert. Dieser Raum war den offentlichen Lebenskeris, in welchem die Sozialdisziplinierung funktioniert. In dem offentlichen Lebenskeris wurden Dorfgemeinde die Denk- und Verhaltensart, die Gott, Landesherr und Obrigkeit Gehorsam leist, gezwingt.
- 上越教育大学の論文
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