自己調整による思考の変容可能性 : 大手町小学校「学びのノート」の分析
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概要
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学習理論および教育実践学の領域で、活動の自己調整が重要な研究及び実践上のテーマとなっている。そこでの課題は、学校現場からみれば、実際の学習過程における学習者の自己調整のメカニズムの解明にあるといってよい。本稿はその解明を試みたものである。我々はすでに上越市立大手町小学校との共同研究で、このテーマに取り組み、その成果を別の機会に公表し、一定の評価を得た。今回は、同校が平成17年に導入した「学びのノート」をデータとして、研究対象児童(5年生4名)が自己の学びをどのように・どのていど自己観察し、思考を自己調整しているのかについて分析した。考察の過程と結果は、我々のカンファレンスで合意されたものである。結論として、「学びのノート」の記述が自己の活動全体の分析的な自己観察になり、その記述が肯定的な自己評価を強化している場合に、思考を自己調整している顕著な傾向が読み取れた。
- 2010-02-28
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