鶏のMicrofilaria症について
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概要
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本編の結論は次の如くである.1.鶏の血中Mfは肺に最も多く存在し他の臓器には少ない.夏を越した2才鶏では約50%に寄生する.夏に多く冬には少なく認められる.2.Mfは鞘を蒙り体長74.5〜110μ, 体幅4〜6μである.文献中の嘗て台湾, 日本(中国地方)の鶏に見られるものと同一種である.3.Mfの成虫の検出は陰性のようである.4.Mfは流血内に存在する時は病変を発生しないが, 腹部皮膚では時々組織内に出て病原生を発揮し腹部皮膚の脱羽肥厚症を発生せしめる.5.本病の変状は好酸球及び円形細胞の浸潤, 肉芽の増殖並びにMfの寄生よりなり, Mfによる増殖性皮膚炎と認むべきものである.6.2才鶏では腹部皮膚の脱羽肥厚症が屡々発生し, その一部は単純なる機械的刺戟によるものであるが, 大部分即ち約70%はMfに原因する脱羽肥厚症である.
- 鹿児島大学の論文
- 1966-12-26
著者
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