輸入豹における鉤虫症の1剖檢例
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概要
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1.本例はシヤム国より輸入せる豹の鉤虫症の一剖検例で, 全腸壁における無数の米粒大乃至小豆大の結節形成が著しく, これが主要なる病変で死因はこれによるものと思われる.2.鉤虫が腸内腔内に小数, 腸壁内に多数寄生し, 腸内腔のものはAncylostoma brasiliense Gomes de Faria, 1910と同定すべきで, 腸壁内のものは明かにGaloncus属のもので, 恐らくGaloncus tridentatus Khalil, 1922かと思われる.3.本例を見るにGaloncus属はAncylostoma属に極めて近似のものと考える.4.Galoncusに依る腸壁の結節形成の変状は羊の腸結節虫症の場合と異り, 著しく出血を呈していることが特徴である.
- 鹿児島大学の論文
- 1952-11-30
著者
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