MC29ウイルス誘発腫瘍移植雛におけるAmphotericin B及び6-Diazo-5-oxo-l-norleucine(DON)の効果について
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概要
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1.Fungizoneの最適投与量を探るため, 投与量6.25μg/day, 12.5μg/day, 25.0μg/dayの3群を比較した.処置開始後7日目の平均腫瘍増殖率は担癌対照群11.86に対してそれぞれ5.46,4.80,7.86となり, 投与量と増殖抑制効果は相関せず, 大量投与ではむしろ効果が低下した.2.MC29ウイルスによって誘発された可移植性肝原発腫瘍を初生雛の背部皮下に移植して7〜9日後に大豆大(腫瘍体積指標が450〜800mm^3)に達したものに対して, Fungizone(12.5μg/day)を投与し, さらにマイクロ波による局所温熱療法を併用した.処置開始後7日目における腫瘍増殖率平均値は, 担癌対照群が8.52であったのに対して, Fungizone投与群は3.12,加温群は2.48であり, Fungizoneの抗腫瘍効果が確認された.さらに, Fungizone投与に加温処置を併用した場合では1.28と著明な増殖抑制が認められ, Fungizoneと局所温熱療法の相乗効果が示唆された.3.Glutamine代謝阻害剤DONとFungizoneとの併用効果について検索し, さらに局所温熱療法の併用を試みた.処置開始後7日目の平均瘍増殖率は担癌対照群11.03,加温群2.86,Fungizone投与群3.37,DON投与群2.96に対して, DON+Fungizone併用群では2.06,DON+Fungizoneに加温処置を併用した群では1.66となり, 単独投与群よりも増殖抑制効果が増強された.4.Fungizone投与による体重増加率の抑制は僅かであり, 生体への影響は少ないと思われる.
- 鹿児島大学の論文
- 1993-03-31
著者
-
安田 宣紘
鹿児島大 農
-
安田 宣紘
鹿児島大学病態予防獣医学講座病理学分野
-
安田 宣紘
家畜病理学研究室
-
安田 宣紘
鹿児島大学 家畜病理
-
清水 孜
家畜病理学研究室
-
石津 彰博
家畜病理学研究室
-
松野 哲也
国立予防衛生研究所麻疹ウィルス部
-
松野 哲也
国立予防衛生研究所麻疹ウイルス部
-
清水 孜
鹿児島大学農学部
-
牧内 浩幸
鹿児島県姶良家畜保健衛生所
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