沖縄舞踊カチャーシーを用いた印象と上肢運動との関連性 : 舞踊への知識差による比較

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本研究では,舞踊動作のような芸術的要因が強いヒトの動作において,一般的な印象構造を抽出し,それに影響を与えている物理的な運動特性との関連性を定量的に明らかにすることを目的としている.今回,舞踊経験や舞踊に対する知識の差で,感性情報に違いがあるか,またその印象に影響を与えている物理的特徴に違いがあるか検討を行うために,舞踊教師と大学生の二つのグループに対して感性評価よる実験を行い,統計解析手法の一つである主成分分析準を用いて印象構造を抽出し,その印象を与えている物理的な運動の特徴に対しての関連性を重回帰分析により定量的に解析し検討をおこなった.さらに,舞踊の知識差による印象と物理的な運動特性との関連性の相関を求めその違いについて検討を行った.感性評価実験を行った結果,評価軸としての重要度は異なっていたが,印象の評価軸としては,二つのグループとも「好き-好きでない」,「単調な-個性的な」,「固い-やわらかい」,「まとまった-広い」,「静的-動的」の印象の評価軸が抽出され,舞踊の知識有り被験者と知識無し被験者間において,好みの印象と「固い-やわらかい」印象を評価する軸では,相関があることが確認された.また,印象と物理的な運動特性との関連性では,重回帰分析を行い関連性に優位性が有ると判断された運動特性を抽出した.相関が高かった印象に対して,関連する運動特性を比較したところ,その印象を与えている運動特性に違いがあることが確認された.
沖縄大学の論文
2004-03-31

沖縄舞踊カチャーシーを用いた印象と上肢運動との関連性 : 舞踊への知識差による比較

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