胃・十二指腸潰瘍の再発と抗Helicobacter pylori IgG抗体との関連について

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概要

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臨床的見地からH. pyloriと胃・十二指腸潰瘍との関係を知るため,胃・十二指腸潰瘍患者46例を対象として,H. pyloriの分離培養および抗H. pylori IgG抗体価を測定した結果,陽性率は91.3%および95.7%であり,ほとんどの胃・十二指腸潰瘍患者はH. pyloriに感染していることが示された。さらに,長期経過観察により潰瘍再発と抗H. pylori IgG抗体価との関係を検討した結果では,再発例の抗体価は非再発例よりも高い位置に分布し,観察期間が24か月間以上の場合には,両者間に有意差が認められた。このことから,胃・十二指腸潰瘍の初期治療時における抗H. pylori IgG抗体価の測定は,胃・十二指腸潰瘍の再発予知の指標として有用であると考えられた。
北里大学の論文
1994-02-28

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