重度麻痺者用福祉機器の制御命令としての頭部動作の検討

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概要

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脊髄損傷等の重度麻痺者が各種福祉機器を使用するとき, わずかな残存機能を用い操作する必要がある. このとき,「コマンド選択」と「コマンド確定」の2つの操作が, それらの機器にコマンドを入力するために用いられる. 本研究では, 頭部に取り付けた3次元位置測定装置を用いて制御命令を取得する方法を検討した. まず, 3次元位置測定装置を用いてうなずき動作をニューラルネットにより認識し, コマンド確定として用いる方法を検討した. また, 頭部動作による制御命令入力法の評価を行うために, そのコマンド確定と頭部の前後屈や回旋動作などによるコマンド選択を併用する文字入力装置を構築した. そして, この装置を用いて4名の健常被験者において文字入力と文章入力の評価を行い, 構築した文字入力装置が有用であることを示し, 頭部動作を利用した制御命令入力法の実現の可能性を確認した.
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-11-07

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