機能的電気刺激(FES)における拮抗筋同時刺激に関する基礎的検討

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概要

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麻痺した運動機能を再建する機能的電気刺激(FES)において、健常者の筋電図に基づく刺激パターン作成法により、生体の持つ拮抗筋同時制御をも包括した、多関節・多筋からなる多自由度系の近似的な制御が可能になっている。ところで、拮抗筋を主動筋と同時に刺激した場合、個々の筋を単独に刺激した場合と異なる応答、例えば応答の急峻な部分の緩和、を示すことが明らかになっている。しかし、その差異の定量化、発生機序の解明等はまだ不十分であり、生体の特性を生かしたより良い制御を行うためには拮抗筋同時刺激効果を詳細に調べる必要がある。本研究では、拮抗筋同時刺激効果を定量的に評価し、その発生機序の検討として拮抗筋同時刺激効果と脊髄反射系との関係について考察を行った。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-11-18

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