周波数領域における両耳聴モデルと音声強調への応用
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概要
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カクテルパーティ効果として知られているように、我々はかなり高レベルの環境雑音下でも会詰を維持することが出来る。これは両耳聴の特微の1つと考えられており、このカクテルパーティ効果の実現を目的とした周波数領域両耳聴モデルを本論文で提案する。提案する両耳聴モデルはFFT解析に基づいており、クロススペクトルを用いて両耳間の位相差を求める。この両耳聴モデルを、音声認識のフロントエンド及び音声強調に用いた。音声認識においては、音声と付加した雑音の入力方向が近接している場合でもSNRが+5dB以上であれぱ90%以上の認識率が得られることがわかった。また音声強調においても雑音抑制効果が認められた。
- 1999-04-23
著者
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