非線形処理を用いたブラインドスペクトルサブトラクション
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概要
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雑音環境下において目的とする原音を推定する場合、雑音除去が必要となる。雑音除去の有効な方法として、観測信号のスペクトルから雑音のスペクトルを差し引くスペクトルサブトラクションが研究、報告されている。しかし、現実の雑音環境下では単一のマイクロホンで、雑音スペクトルのみを事前に得る事が可能であるとは限らない。本報告では、雑音の事前情報を必要としないブラインド方式を用い、スペクトルサブトラクションにより雑音除去を行う方法を提案する。本ブラインド方式は、各周波数のパワーレベルの時間的変動から局所的分散を計算し、非線形処理を施すことで雑音スペクトルを推定するものである。そして音声等を用いて提案方法を評価した結果、提案のブラインド方式により雑音スペクトルを良好に推定できることが確認できた。またスペクトルサブトラクションにより推定した結果、SNR=0dBで約15.1dBの改善が得られ、提案方法の有効性が確認された。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-03-14
著者
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