ディジタル蝸牛モデルを用いた騒音下での音声パラメータの抽出

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概要

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現在通常の音声認識システムでは,比較的低レベルの雑音でさえ認識率に大きな影響を与える.一方,人間はかなりのレベルの雑音下でさえ音声を聞きとることができる.このことから,人間の聴覚は一種の雑音除去フィルタになっていると考えられる.我々はこれまでテレビの音声リモコンを想定し,音声認識装置の前処理として心理物理実験を基にしたマスキングモデルを用いてきた.今回,このマスキングモデルに替えて中耳及び蝸牛の特性を模擬したディジタル蝸牛モデルを用いた.本稿では既知雑音下の音声認識を目的とし,あらかじめ既知雑音を適応フィルタにより抑制した音声に対して,マスキングモデルと蝸牛モデルをそれぞれ適用し,その結果を比較検討した.
1994-07-22

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