平面アレーシステムによる複数音源の同時分離抽出適応ノッチフィルタの周波数特性を考慮した処理に関する検討
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概要
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これまでに複数話者や騒音源が存在する環境において特定音声を分離抽出するマイクロホンアレーを提案してきた。このシステムは,コンピュータディスプレイの周囲4辺にマイクロホンアレーを組み込む事を想定している。ここでANF処理において,フィルタの影響により,抽出信号における特定の周波数帯域が減衰する問題が生じる。本報告では,フィルタの利得が減衰する帯域とマイクロホン間の遅延との依存関係を検討し,所望の周波数帯域においてディップ点ができないフィルタを選択する手法を提案する。シミュレーションにて,従来法と提案手法の性能をコヒーレンスにより評価した。2話者が存在する環境で,対象話者が他者に対して5dBのレベル差で話した場合,音声帯域におけるコヒーレンスの値は従来法が0.91に対し、提案手法は0.99となった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-10-24
著者
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宇佐川 毅
熊本大学工学部
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木下 智恵
熊本大学 工学部
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苣木 禎史
熊本大学工学部
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苣木 禎史
熊本大学大学院自然科学研究科
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永座 強
熊本大学大学院自然科学研究科
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木下 智恵
熊本大学工学部
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永座 強
熊本大学 大学院 自然科学研究科
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