周波数領域両耳聴モデルの実装とその基本特性解析
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概要
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音声強調技術は音声認識などの様々な音声情報処理のためのフロントエンドとして用いられている。そこで我々はこれまでに周波数領域両耳聴モデル(FDBM)を提案している。これまでの研究で,このFDBMでは頭部における伝達特性(Head Related Transfer Function : HRTF)を利用して水平面のみでなく仰角を考慮した音源方向推定と音源分離が実現できた。しかし,FDBMの評価はオフライン処理によるシミュレーション実験でのみ行っていた。本報告では,このFDBMのパーソナルコンピュータ(PC)上へC言語で実装し,シミュレーションによるオフライン実験と実時間実験での指向特性の比較を行った。実装に関しては汎用PCで十分に実時間動作することが確認された。また,評価実験において,利用したデータベースの持つ測定誤差によりシミュレーション実験の結果に比べ,実時間実験では方向推定精度が多少の劣化が示された。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-08-02
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