複数話者が存在する環境におけるピッチ抽出システムの検討
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概要
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筆者らは、これまでにウェーブレット変換の変換核であるAnalyzing Waveletに観測信号の特徴である調波構造を持つ関数を用い、非言語性音声情報の一つであるピッチを抽出する方法を検討してきた。その手法は、非周期雑音に対しては頑健であるが、他の話者の音声を含む周期雑音に対しては頑健ではない。そこで、マイクロホンアレー信号分離法を併用することにより、複数話者が存在する環境においても、音声ピッチを抽出することが可能なシステムを構築する。スイープ音および音声信号を用いたシミュレーションによって、提案するシステムは周期性信号源が2つ存在する環境において、ピッチ抽出が可能であることが示された。特に、ピッチが100Hz以下では変形相関法ベースのシステムよりも優れていることが確認できた。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-08-02
著者
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