ブラインド処理を用いたディスプレー組込型マイクロホンアレーシステムの一構成法

概要

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本報告では, コンピュータディスプレイに設置出来るようなディスプレー組込型マイクロホンアレーを用いたビームフォーミング法を提案する.このシステムは3つのStepで構成される.まず, Step1では, DSA法により最大パワを持つ音源(第1音源)のDOA(Direction Of Arrival)を推定する.また, 受信信号を複数のsub-arrayに分解し, sub-arrayごとにAMUSE法を用いたBlind Deconvolutionによる各音源信号の分離強調を行なう.Step2では, まず, AMUSEの出力信号を用いてDSA法により第2音源のDOAを推定する.次に, フレームごとの推定音源信号の置換を防ぐため, 前フレームで推定されたDOAの情報をもとに第一音源信号の決定を行う.Step3では, AMUSE法の出力信号と各音源信号のDOAをもとに構成したAdaptive notch filterを用いてビームフォーミングを行う.最後に, ハニング窓を用いて, 各フレーム出力信号の合成処理を行う.また, 本手法の有効性を計算機シミュレーションで検討した.
社団法人電子情報通信学会の論文
2000-05-12