レベル差および位相差を用いた周波数領域バイノーラルモデルとその信号分離への応用

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概要

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雑音環境下において、我々は目的の音を聞き取ることができる。この現象はカクテルパーティ効果と呼ばれており、両耳聴機能の1つであることが知られている。本論文ではこの機能を、周波数領域において両耳間スペクトルのレベル差および位相差を用いることにより実現するバイノーラルモデル(両耳聴モデル)を提案する。提案する両耳聴モデルの性能は音声強調実験、および音声認識実験により確認した。この結果、音声認識実験においてピンクノイズを雑音として用いた場合、SNRが5dB以上であり、かつ雑音と目的信号の方向が離れていれば(>10°)、90%以上の認識率を得ることができた。また妨害信号からの信号分離による目的信号の波形とスペクトログラムから音声強調としての有効性を示した。
社団法人電子情報通信学会の論文
2001-11-22

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