心理音響モデルを用いた音響信号の客観的評価手法 : 聴取実験に基づく検討
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概要
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音響信号の符号化アルゴリズムや音声強調アルゴリズムの開発段階において, 処理信号の音質を定量的に評価する必要があるが, SNRなどの物理的な評価値が聴感と対応しないことをしばしば経験する。本稿では, MPEG1/Audioで用いられている心理音響モデルを用いて, 評価対象信号と原信号を客観的に比較する評価手法を提案する。具体的には, 可聴成分のレベル変化に対する「線形歪み」指標と, 評価対象音においてのみ可聴な成分である「非線形歪みを含む雑音」指標とに分類して議論する。さらに提案手法での評価値と, 弁別実験に基づく主観評価の結果を比較し, その有効性について検討する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-08-02
著者
-
苣木 禎史
熊本大学
-
宇佐川 毅
熊本大学
-
江端 正直
熊本電波高専
-
中島 栄俊
熊本電波工業高等専門学校
-
江端 正直
熊本大学工学部
-
中島 栄俊
熊本大学大学院 自然科学研究科
-
中島 栄俊
熊本大学 自然科学研究科
-
岩下 あずみ
熊本大学 自然科学研究科
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