3次元空間における音波到来方向に基づく信号抽出
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概要
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この研究は3次元空間における複数音源の存在する音場で得られる重視した信号から対象とする信号を抽出することを目的としている。このシステムは波長定数を考慮した信号分離法を3次元空間に適用し、正四面体の各頂点にマイクロホンを配置したセンサーと音波到来方向に依存する信号分離フィルタから構成されている。計算機シミュレーションにおいては2音源の場合について、サンプリング周波数、分離フィルタのタップ長及びマイクロホン間隔等について検討した。その結果として、分離フィルタのタップ長を長くするよりサンプリング周波数を高くするほうが信号分離精度が改善された。また、マイクロホン間隔は、0.6m以下ではほぼ一定の信号抽出性能が得られた。さらに、信号分離フィルタ選択を行うことにより、各音源が近接する場合を除き信号分離精度は改善された。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-11-26
著者
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