適応逆フィルタ推定と同定問題との関連に関する検討
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概要
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筆者らは、音響受聴システムにおける受聴者毎に異なる音響伝達関数の逆フィルタ推定を、適応信号処理技術を用いて実時間処理することを考えている。適応同定においては、有色系の入力信号に対して高速に収束するアフィン射影アルゴリズムが報告されているが、適応逆フィルタ推定に同アルゴリズムを適用すると、適応フィルタが発散してしまうことがある。本報告ではまず、その発散の原因を解明するため、適応型フィルタ問題を適応同定問題に置き換え、その際に生じる差信号を求める。次に差信号の影響をなくすために、同アルゴリズムにブロック処理を施すとともに、緩和係数を制限する手法を提案する。最後に、計算機シミュレーションにより求まったブロック長および緩和係数値が正しいことを確認した。
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-12-17
著者
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