言いよどみの質についての分析 : 遅延聴覚フィードバックを用いた検討(顔・ジェスチャ認識のためのパターン認識メディア理解,一般)
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概要
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本研究の目的は,3種類の言いよどみ(フィラー,言い直し,情報付与)が異なる質を有するか否かを検討することである.被験者は,アニメーションの内容を口頭で伝達する課題の遂行において,積極的にジャエスチャーを交えて発話を行うか否かによって2分された(教示条件群,非教示条件群).各被験者は,発話行為を妨害するDAF(delayed auditory feedback)条件下と,何らの妨害を与えないNAF(normal auditory feedback)条件下での発話を求められ,発話中の言いよどみタイプと言いよどみ回数が分析された.その結果,教示条件群における言いよどみ数(100語あたり)が,非教示条件群における言いよどみ数よりも多く,特に,DAF条件下において,フィラー回数が増加し,情報付与の回数が減少することが確認された.これらの結果は,3種類の言いよどみが異なる質を有することを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-11-12
著者
-
齋藤 洋典
名古屋大学大学院情報科学研究科, 認知情報論講座
-
荒川 歩
名古屋大学大学院法学研究科
-
齋藤 洋典
名古屋大学大学院情報科学研究科 認知情報論講座
-
荒川 歩
立命館大学人間科学研究所
-
齋藤 洋典
名古屋大学
-
田中 豊富
名古屋大学大学院情報科学研究科
-
大井 京
名古屋大学大学院情報科学研究科
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